Tuesday, January 30, 2007

明治・大正時代の文学における主たる人物

石川啄木1886-1912.    『時代閉塞の現状』 (1910)


b. 岩手県。 歌人、詩人。与謝野晶子『明星』に短歌が収録。自然主義に影響されて小説を書く試みをしたが、挫折に終わった。ロシアの無政府主義やプロレタリアー文学にも同情した。多くの国民や知識者が「死刑にされて当然」と思っていた時に、啄木は「大逆事件」から強い衝撃を受けて憤慨した数少なくの一人だったと吉田の「近代文芸評論史、大正編」で指摘される。(正宗白鳥引用文も参照)。

「折蘆は自然主義がなおオーソリティへの抵抗手段たりうるとしたが、啄木は日露戦争後の社会に蔓延する矛盾を、政治・社会・思想の面から「時代閉塞」ととらえ、自然主義が「観照」へ退き、実行と切り離されて「画一線の態度」を決定しては、もはや自然主義にはその時代閉塞をうち破る力はないとした」(千葉、157)。

    *代表的な作品*

新体詩「憧れ」(1905)
歌集『一握の砂』 (1910)
評論「喰ふべき詩」
歌集『悲しき玩具』

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