Tuesday, January 30, 2007

佐藤春夫への紹介     創作月旦 (抄) (1919)

   創作月旦 (抄) (1919)

佐藤春夫(1892-1964)は和歌山県の生まれで、詩人や小説家であった。大学は慶応で、あそこで永井荷風に知り合って門下生となった. ワイルドの翻訳。谷崎の文学が知的内容に乏しいと主張 (Keene 2, 577). 志賀直哉への絶対的な好評。


 菊池寛の印象的批評への批判に対して、佐藤春夫が反論。いわゆる「印象批評論争」となった。「菊池寛は「現代の創作批評界を見ると、文芸上の教養も浅く鑑賞力も低い人迄が、印象批評の看板の蔭に隠れて、勝手な事を云って居る」ような状況をとらえて、印象批評の弊害を説いたが、佐藤は「批評というものは作者を批判するものでもなく、読者を誘導するものでもなく、結局批評家彼自身を披瀝するもの」といい、批評家自身を最もよく表現するものとして「印象批評」を擁護した」(千葉、278).


「愚者の死」(1911)。 明治天皇の未遂暗殺・政治的正義を巡って青春の社会主義者の登場人物を語る小説。
「純情詩集」1921。
小説「田園の憂鬱」 1919
散文詩「都会の憂鬱」1922.

「歩きながら」(1914)の作品に「意識の流れ」の流行を先駆けとなった。“One of first to introduce Freudian psychoanalysis in fiction ,with the highly acclaimed Kōseiki (1929, Chronicle of Rebirth)” (Keene).

「この三つのもの」(1925-6): 谷崎との小田原事件を巡る小説。
「退屈読本」 (1926)、現代小説を営利的な文学だと非難し、優越な随筆。

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