Sunday, October 28, 2007

今日までの漢文レッスン

今、授業で使っている、南山大学から出版された教科書には、おくりがな・ふりがな・返り点・レ点・イチニ点・タテ点などは全部書かれているが、ここで書き込めるのは「おくりがな」だけだ。すべての漢文用記号の表示を見たいなら、『An Introduction to Japanese Kanbun. By Akira Komai & Thomas H. Rohlich. Nanzan University Academic Publication Series』をご購入ください。それから現代日本語訳と英訳はまだ出来ていないので、出来たらまたこの記事を更新します。(終わったら格例は、a.白文b.書き下し文、c. 現代日本語訳 (未完)、d. English Translation (未完)という順番になります。)

   ***1A

a. 池水甚冷。
b. 池水甚ダ冷シ。

a. 信長南行信清北行。
b. 信長ハ南行シ、信清ハ北行ス。

a. 今日戦老将必死。
b. 今日ノ戦老将必ズ死セム。

a. 天晴山風涼。
b. 天晴レテ山風涼シ。

   ***1B

a. 民飢且凍。
b. 民飢エ且ツ凍ユ。

a. 国破山河在。
b. 国破レテ山河在リ。

a. 武田氏実源義光裔也。
b. 武田氏ハ実源義光ノ裔也。

a. 紅葉門深行跡断。
b. 紅葉門ニ深jクシテ行跡断ユ。

a. 明年秀吉病卒。
b. 明年秀吉病ミテ卒ス。

   ***1C

a. 信光抜刀斬之。
b. 信光刀ヲ抜イテ之ヲ斬ル。

a. 重恥軽死。
b. 恥ヲ重ンジテ死ヲ軽ンズ。

a. 光春火城自殺。
b. 光春城ヲ火イテ自殺ス。

a. 人不試酒不知味。
b. 人酒ヲ試ミアレバ味ヲ知ラズ。

a. 書厚故不貴。
b. 書厚キガユエニ貴カラズ。

a. 弓銃手居前、長槍歩卒次之。
b. 弓銃手前ニ居リ、長槍ノ歩卒之ニ次グ。

   ***1D

a. 卿才不可為民上。
b. 卿ノ才ハ民ノ上ト為ルベカラズ。

a. 不速誅之、後不復可制。
b. 速ヤカニ之ヲ誅セズンバ、後復タ制スベカラズ。

a. 元就弟就勝謀殺元就。
b. 元就ノ弟就勝元就ヲ殺サント謀ル。

   ***1E1

a. 欲購買新車。
b. 新車ヲ購買セント欲ス。

a. 可焼却悪書
b. 悪書ヲ焼却スベシ。

a. 不入虎穴不得虎子
b. 虎穴ニ入ランバ虎子を得ズ。

a. 信長擁義昭入京師遂略定近畿。
b. 信長義昭ヲ擁シ、京師ニ入リ遂ニ近畿ヲ略定ス。

   ***1E2

a. 玉不磨無光。
b. 玉磨カレバ光ナシ。

a. 敵軍不強大。
b. 敵軍強大ナラズ。

a. 午時吉報至。秀吉方食。
b. 午時ニ吉報至ル。秀吉マサニ食ス。

a. 衆人皆酔、吾独醒。
b. 衆人皆酔ヒ、吾独リ醒タリ。

a. 善遊者溺、善騎者堕。
b. 善ク遊グ者ハ溺レ、善ク騎ル者ハ堕ツ。

a. 謙信自進過河背水陣
b. 謙信自ラ進ンデ河を過ギ水ヲ背ニシテ陣ス。

a. 年々歳々花相似、歳々年々人不同。
b. 年々歳々花相似タリ、歳々年々人同ジカラズ。

a. 渇不飲盗泉之水。
b. 渇スレドモ盗泉之水ヲ飲マズ。

a. 懸羊頭売狗肉。
b. 羊頭ヲ懸ガテ狗肉ヲ売ル。

   ***1E3
 
a. 居治不忘乱。
b. 治ニ居テ、乱ヲ忘レズ。

a. 至戦概捨馬歩闘。
b. 戦ニ至ッテハ概ネ馬ヲ捨テテ歩闘ス。

a. 多用火器長槍弓矢之用衰。
b. 火器長槍ヲ多用シ弓矢之用衰ス。

a. 夜航湖走北国依山田家。
b. 夜湖ニ航シテ北国ニ走リ山田家ニ依ル。

a. 信長大喜迎将軍。
b. 信長大イニ喜ンデ将軍ヲ迎フ。

   ***1E4

a. 春色満天地。
b. 春色満天ニ地ツ。

a. 在家栽培植物。
b. 在家ニ植物ヲ栽培ス。

a. 吾始学漢文。
b. 吾始メテ漢文ヲ学ブ。

a. 病入膏肓。
b. 病膏肓ニ入ル。

a. 吹毛求疵。
b. 毛ヲ吹イテ疵ヲ求ム。

a. 人影在地仰見明月。
b. 人影地ニ在リ、仰イデ明月ヲ見ル。

a. 吾受命守之。失一塁吾恥也。
b. 吾命ヲ受ケテ之ヲ守ル。一塁モ失フハ吾ガ恥ナリ。

a. 使者至難言之。氏政察其色請間沐浴作絶命辞自殺。
b. 使者至リテ之ヲ言フヲ難ル。氏政其ノ色ヲ察シ、間ヲ請ヒ、沐浴シ、絶命ノ辞ヲ作ツテ自殺ス。

Wednesday, October 17, 2007

Notes on Raymond Williams's The Country and the City (1973), "Country and City"

Just in from Jarvis32:

Born in the Black Mountains on the Welsh border and later educated at Cambridge, Raymond Williams was ever conscious of the tensions between "country" and "city," and of the disparity between the perceptions and the realities of each. In his essay "Country and City," he challenges the misrepresentation of rural life promoted at Cambridge, arguing that the relation between city and country is never fixed. "Cityfolk" in fact hold ambivalent attitudes toward the "country," he argued; and likewise, the rural population holds complex and ambivalent attitudes toward the city. Yet the old, monolithic stereotypes persist, despite the associative complexities of the two terms, “country” and “city.” Drawing on personal anecdotes, Williams argues his point convincingly in a rich, comma-strewn prose that reads more like the poetry of, say, W.H. Auden than formal criticism.

In Chapter 2 of the essay, Williams argues that rural life -- in England, at least-- has effectively ended. This process of deruralization began during the industrial revolution, when an economic system based on highly developed agrarian capitalism was established, causing the traditional peasantry to quickly disappear. Rural agriculture became even less of a factor during Britain’s imperialist phase, so that by the turn of the century only 4% of working men were engaged in farming. However, despite the complete transformation of the social and economic framework, the old stereotypes of "city" and "country" continued to persist.

Just what are these stereotypes? Williams points out that the images of the country are often either idealized or degraded. The idyllic image of the country is a world that is "natural," "innocent," "virtuous," and "peaceful." The negative inversion of this image is the "backward," "ignorant," and "limited" country. The city, too, can be stereotyped positively as a cultural center of learning, communication, and light; and, negatively, as a noisy center of worldliness and material ambitions, a hub of power, commerce, and rent.

As Raymonds points out, these stereotypes reach back to ancient times and persist into the present, despite the fact that they no longer provide any accurate reflection of the modern world. "Ways of life" today, Williams concludes, are too varied to be categorized as either belonging to "country" or "city," as there have been for decades now suburbs, dorm towns, shanty towns, industrial estates, and many other forms of living that do not fit comfortably into either category.

Raymond Williams (1921-1988), Welsh novelist, critic, academic and politicizer of F.R. Leavis, fought at Normandy during the Second World War and soon after participated in the liberation of the Nazi concentration camps. After the war, he became an ardent leftist, advocating in some cases violent Marxist revolution. Along with Lukacs, Gramsci, Plekhanov, Goldmann, Althusser, Benjamin, Barthes, Antonio Gramsci, Chomsky, Brecht, Sartre and others, Williams published theoretical writings that helped form post-war cultural Marxism. His major works include Culture and Society (1958), The Long Revolution (1961) and The Country and the City (1973).

Grady Glenn on Ron Paul, 日本語字幕版

Just in from Grady Glenn:
これは、2008年の大統領選挙に立候補しているロン・ポール議員の発言集です。連邦準備制度、国税庁、そしてアメリカのさまざまな戦争をすべて廃止を訴えるロン・ポール議員は、共和党の候補者の中でも “泡沫候補”扱いされ、大手マスコミはなるべく彼の事は取り上げないようにしていますが、インターネットにおいては抜群の支持率を持っています。

多くの日本人に彼のことを紹介したいので、ぜひ見てください。

Saturday, October 6, 2007

環境問題とブッシュ政権



今回のプロジェクトは、ようやく完了した。環境のことについて何も知らない僕は、なぜ環境問題スペシャルリストとして雇われたかは、まださっぱり分からないけどなあ。。

とにかく、今回の二つの会議においては、ブッシュ政権が厳しい非難を浴びているから、海外からの情報が限りなく多 いため、このプロジェクトは思ったより長くなってしまったんだ。それから、ご覧の通り、少し似たような内容がさまざまな新聞に書かれているようだけど、そ れは現代マスメディアの一つの特徴で仕方がなかった。

今は、編集中なので、誰か間違いなどを発見したら、ぜひ教えてください。


*ちなみに、最近こういう翻訳の仕事をけっこうやっているから、誰か翻訳者や編集者を募集している人がいれば、連絡をください!


目次

I.  国連会議の情報 -- 国連のサイトから得られる情報とそのまとめ

II. 各メディアの報道のまとめ

III. ブッシュ氏が主催する米国会議


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I.  国連会議の情報 -- 国連のサイトから得られる情報とそのまとめ


国連会議: 気候変動を巡る世界的議題 -- 世界歴史に例のない環境問題を巡る高官の会議

参加者: 歴史上で環境問題における最大の会議となったこの会議は、バン・キムン国連事務総長に主催され、総勢150ヶ国からの高官が参加し、そのうち70ヶ国からは国家元首が出席した。

日付:9月24日 (国連総合の一般討論会の前日)

場所: 国連本部、ニューヨーク市米国。

目的: 今回の会議では、2009年のバリ会議の前に、各国の代表者が国連気候変動枠組み条約に合意することを目標とし、また京都議定書が期限切 れになる2012年までに新たな規制を実行することを目指す。短期的目標は、次に12月3日に開かれる「会議」の前に、150ヶ国それぞれの考え方を統一 することを目指すことである。気候変動による最大の危機について異論がないようにし、特に最新研究で明らかになった、気温が上昇し続けるにつれて氷河は後 退しているという重要な事実について共通の認識を持つことを目標とする。その他、北極温暖化の速度は、北極地以外の地域より二倍の速さで進んでいると発見 され、その結果アフリカなどの乾燥地環境に及ぼす影響が非常に危険だということも重要視するべきである。これらの事実をもってさまざまな国にこの問題の重 要性や緊急性を伝えることが目的だ。

会議内容の要約: まず、今地球中で起こっている気候変動について科学的な分析の発表が行われる。次に、出席者は四つのグループに分割され、以下にあるように同時会議の最も適切な一つに参加する。

他の資料:

http://www.un.org/climatechange/2007highlevel/
http://www.un.org/climatechange/


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II. 各メディアの報道のまとめ

"The Future in our Hands: Addressing the Leadership Challenge of Climate Change"


1. "Argentine President Calls for Action to Fight Climate Change," PEOPLE`S DAILY CHINA, Sept 25, 2007.
http://english.people.com.cn/90001/90777/6270510.html

月曜日の国連会議でアルゼンチン大統領Nestor Kirchnerは、積極的に気候変動の問題に取り組んでいく、という意志を今回の150ヶ国が出席した国連会議で強く示した。バン氏は、地球温暖化は先 進工業国の問題だけではなく国連全加盟国の問題だと主張した。そして開発途上国は、もはやこの問題を解決するように全力を尽くしてるので、これからは先進 国からの協力を受けなければならない、とアメリカなどの先進国に向かって訴えた。


2. "Van Schalkwyk addresses UN climate-change summit," MAIL AND GUARDIAN ONLINE, Sept 24, 2007. http://www.mg.co.za/articlepage.aspx?area=/breaking_news/breaking_news__national/&articleid=320115

南アフリカ環境問題委員会長Marthinus van Schalkwyk氏は、ニューヨーク国連本部の高官レベルの会議で参加国の代表者に向かって、2009年までに加盟国の考え方を統一しなければならないと強く述べた。


3. "Poor nations need incentives to cut emissions," FINANCIAL TIMES, Sept 25, 2007.
http://www.ft.com/cms/s/0/14beaa7a-6b00-11dc-9410-0000779fd2ac.html

気候変動問題解決のため、先進国は、発展途上国に動機を与えながら、自ら責任をもって先導的な役割を担わねばならない、と韓国人パン・ギムン国連 事務総長は今回の国連会議の演説で述べた。最も発展している国がそうすると、発展途上の国々は次第についてくるとバン氏は追加したが、残念なことに、その 先導的な役割を担う意志は今回米国に全く示されなかった。ブッシュが欠席したことは、非常に重要なことであり、見逃してはならない。それに対してバン氏 は、環境問題解決のために発展途上の国々が全力を尽くしているのに、最も豊かな国である米国が責任を果たしていないことは、大変な恥であったと嘆いた。バ ン氏の発言に応じて、ブッシュ政権は、今回解決できなかった問題を今週木曜日に開かれるワシントンDCの会議で提起する予定だ、と応答した。ブッシュ氏が 主催するワシントンDCのその会議は、温室効果ガスの主要排出国15カ国が出席する会議だということで、すでに注目を浴びている。


4. "U.N. chief sees major commitment to climate change," REUTERS. Sept 24, 2007.
http://www.reuters.com/article/topNews/idUSN2320334020070925

バン・キムン国連事務総長に発言よれば、月曜日の会議は、気候変動との戦いに関して大きな転機だったが、最も期待されていたアメリカが抵抗したこ とに関してバン氏は、愕然としたと述べた。ただし、これからアメリカが果たしてくれる大きい役割をまだ期待している、と付け加えた。

ブッシュの欠席を補うためかのように、元副大統領アール・ゴアやカリフォルニア州知事アーノルド・シュワルツェネッガーが出席した。副大統領ゴア は、米国マスメディアが環境問題などの最も重要な課題を無視しながらブリットニー・スピアーズなどについてのくだらないセレブ・ゴシップばかり報道してい ることは、とても残念だと嘆いていた。そして出席しなかったブッシュ氏の代理に演説したコンドリーザ・ライス米大統領補佐官は、国際強制規制というフレー ズを回避しながら、「地球温暖化を解決するには、技術の革命が必要だ」と主張した。


5. "Climate 'stars' Schwarzenegger, Gore take spotlight at United Nations," AP. CHINA POST SUMMIT, Sept 25, 2007.
http://www.chinapost.com.tw/headlines/2007/09/25/49239/Climate-'stars.htm

今週の国連会議にブッシュ大統領は不在だった。その大きな穴埋めをするために、「環境問題セレブ」アーノルド・シュワルツェネッガー及び副大統領 アール・ゴアが出席し、ブッシュに集まっていたはずの注目を奪った。ブッシュ氏は、会議に参加しなかったにもかかわらず、恥知らずにも会議直後の晩餐会に 出席した。ブッシュ政権は、2001年に述べたように、温暖化という問題は国際強制期限で解決するのではなく、それぞれの国がそれぞれの政策で取り組むべ き、という要旨を今回再び述べた。その発言に反発し、ヨーロッパのさまざまな国は、憤りを感じ、米国は独自の貢献をしなければならないはずだと遺憾を示し た。そして、世界中でも、早急に国際条約上の排出ガス減少規制のため米国からの協力を受けないといけない、という意見が高まりつつある。


6. "The U.N.'s Hot Air on Climate Change," TIME MAGAZINE, Sept 25, 2007.
http://www.time.com/time/health/article/0,8599,1665090,00.html

環境問題に関する話し方が変わったとはいえ、実際の政策には変わりがないという非難の声が国際社会でさらに高まってきた。それに応じてブッシュ政 権は、8年前と全く同じように、どのような国際条約でも、強制規制である限り、我々は抵抗的態度をとるのだ、と応答をした。ブッシュ政権によれば、 1997年の京都議定書にあった二重基準が今回の条約にも残っているので、国連強制規制に賛成が出来ない。つまり、先進国には厳しく、発展途上国には厳し からず、という内容に前と同じ程度の勢いで抵抗している。


7. "U.N. Leader on Global Warming: We Need U.S. Leadership," ABC NEWS, US. Sept 24, 2007.
http://www.abcnews.go.com/Technology/GlobalWarming/story?id=3645491&page=1

バン国連事務総長にとって最も重要な問題は、地球温暖化である。彼の考え方によれば、気候変動という問題の解決はそれぞれの国に任せるのではな く、諸国条約上の強制規制で解決せねばならない。その中で、最も大きな役割を果たさなければならないのは、米国だ。米国からの協力や貢献がなくては進歩は 不可能だ、とバン氏は今回のNY州の国連会議で述べた。彼は、今回の会議に欠席したブッシュを厳しく非難し、「世界の最大量の排出ガスを放出しているのは 米国だが、この問題に対して最も積極的かつ有効的に戦う力があるのも米国だ」と指摘した。


8. "EXTRA: Civil society, small nations want action on climate," EARTHTIMES.ORG, Sept 24, 2007.
http://www.earthtimes.org/articles/show/113087.html

今回の国連会議をめぐって、グリーンピースなどのさまざまな環境保護団体は、これから米国や中国に対する圧力を次第に強めていく、という意志を述 べた。グリーンピースなどの団体は、中国に対しては石炭への依存を減らすこと、米国に対しては再生エネルギー源を使用することを強く勧めた。京都プロト コールを支持していたグリーンピースは、過去のことに一切こだわらず、今最も大事なのは米国が次の2009年国際条約強制規制に参加することだ、と主張し ている。


9. "Bush vs UN - Open season for climate negotiations," NEW SCIENTIST, Sept 25, 2007. http://www.newscientist.com/blog/environment/2007/09/bush-v-un-open-season-for-climate.html

今回の国連会議では、150以上の国々が出席し、その中70人以上の国家元首も出席した。ところが、最も期待されていたアメリカ大統領ブッシュが 出席しなかったことは、非常に重要な問題であった。ブッシュ氏は、今回のUN会議の代わりに、今週中に自らの会議を主催する予定を述べた。しかし、二つの 会議を行う必要は本当にあるのか、その二つの会議はどう違うのか、などの疑問が国際社会で高まっている。

ブッシュ氏が欠席していた国連会議には、二つの目的があったとされる。一つは、今年十月予定のバリ会議が開かれる前に、全加盟国の意見を統一させ るためだとされる。もう一つは、京都プロトコールが2012年に期限切れになった後を継ぐ新たな条約の枠組みを決定するためだ。それとは対照的に、今週木 曜日にブッシュ氏が主催する会議は、前日の国連会議の目的と異なり、バリ会議の効果を弱めるように時間稼ぎをしようとしているだけだという非難の声がさら に高まっている。


10. "UN hosts global warming shindig, but Bush chooses just to eat and shun," THE AGE, AUSTRALIA, Sept 25, 2007. http://www.theage.com.au/news/world/un-hosts-global-warming-shindig-but-bush-chooses-just-to-eat-andshun/2007/09/24/1190486223223.html

世界の150以上の国々からの代表者が出席した国連高官レベルの会議で、ブッシュ大統領は、食い逃げをしたのだ。先進国からは、高官大臣が派遣さ れ、発展途上国からは国家元首が派遣された。ところが、世界唯一の超大国である米国は、欠席だった。ブッシュ大統領は、今回のUN会議の代わりに今週木曜 日に米国主催の会議を開くと述べた。確かにどの会議でも、温暖化や気候変動を中止するという目的があるが、どのような方針や政策をとるかにはかなりの食い 違いがあるのだ。数年前から強制的規制に抵抗してきたブッシュ政権は、世界最強の15ヶ国のために特殊な基準を設けることを目指し、そのような基準が未だ 出来ていないために今回の国連会議に出席をしなかったと弁説した。

11. "Bush again puts U.S. at edge of global warming debate," INTERNATIONAL HERALD TRIBUNE, Sept 24, 2007. http://www.iht.com/articles/2007/09/23/america/climate.php

ブッシュ氏が今回の国連会議をさぼり、世界からの反論の声が強まる。


12. "U.S. not ‘on track’ in global warming, U.N. says," ASSOCIATED PRESS, Sept 23, 2007.
http://www.kansascity.com/news/politics/story/286880.html

温暖化対策において、米国は世界の期待に添っていないという非難の声が高まった。米国は、国連で提供された対策に協力していないことで厳しく非難されている。


13. "States take lead on global warming," ARIZONA REPUBLIC, Sept 23, 2007.
http://www.azcentral.com/arizonarepublic/news/articles/0922climate-guvs0922.html

ブッシュ大統領がいないまま、各州の知事や各界の著名人が自ら名乗って国連で提供された対策に即して取り組み始めようという意思を強く示した。京 都プロトコール期限切れ以降は、連邦政府からの協力はほぼないに等しいので、各州の州当局者は自ら排出ガス量の減少対策に取り組んで、連邦政府に模範とな るような環境問題対策を作り上げようとしている。


14. "UN wants control of climate change rules," MALAYSIA SUN, Sept 24, 2007.
http://story.malaysiasun.com/index.php/ct/9/cid/b8de8e630faf3631/id/285151/cs/1/

バン・キムン国連事務総長は、今回の国連会議で各当事者を国際条約規制に同意させるという大きいな希望を持っていたが、結局ブッシュ大統領の不在 と週の後半のワシントン DC会議を開くということによってその希望は叶わなかった。そのワシントンDCの会議についてバン氏は「非常に狼狽した」と述べ、「これは余興に過ぎな い」と明確に発言した。


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III. ブッシュ氏が主催する米国会議


*米国政府から得られる情報(原文)とそのまとめ、各メディアの報道のまとめ

1. "Climate Change: Filling the Bush Gap," TIME, Sept 28, 2007.
http://www.time.com/time/health/article/0,8599,1666840,00.html

今週の国連会議をさぼっていたブッシュ大統領は、今日のワシントンDCの会議で、積極的な措置を取ると約束したが、国際社会の中では、実際対策と して有意義な変化があまり期待されていないようだ。彼の発表に対して「中身のない美辞麗句にすぎないのだ」、などの批判の声が増してきた。7年前のブッ シュ氏の発言と比べて、今回のレトリックはより協力的に聞こえるが、実際の対策としては前と何も変わりがなく、国際強制規制に協力するのをしぶっているこ とが明確になった。

それと対照的に、この会議で発表した元大統領クリントンは、実質的なアイディアを提供した。クリントン氏の対策は、1 億5千万円以上の金額をアフリカ大陸の熱エネルギー回収へ投資し、そして米国の環境保護団へ5百万も投資するというものだ。その上、炭素還元のために、発 展途上の国々へ2億1千万円も投資することが計画されている。

2. "At Its Session on Warming," U.S. Is Seen to Stand Apart, NY TIMES, Sept 28, 2007
http://www.nytimes.com/2007/09/28/washington/28climate.html?ref=world

き のう、ホワイトハウスで開催された16ヶ国の会議で、ブッシュ氏が環境問題において国際社会の面前でいかに孤立しているかが明白となった。ブッシュ大統領 自身は演説しなかったが、彼の代理として演説したコンドリーザ・ライス米大統領補佐官は、国際社会の諸国と共に協力していくと約束した。しかし、経済の障 害となるような措置は決して取らないつもりだと主張をし、ブッシュ政権の国際条約強制規制への不信を改めて述べた。ライス氏は、アメリカのような大国には 特殊な基準を適用し特別な責任をとらせ、そして発展途上国には違う役割を果たしてもらわねばならぬと主張した。その上、強制的規制や法的拘束力のある協定 なら必ず却下する、と脅かした。

ブッシュ政権によれば、各国が各々の解決方法を追求しなければならないとする。それから、貧困率の高い国々には燃料アクセスは未だ必要だとし、規 制が任意でなければ米国は同意しないと改めて主張した。このような発言に対して、ヨーロッパの大数の国が反対し、国際的枠組みなしでは温暖化の解決が不可 能だ、と反論しつづけている。出席した国は、オーストラリア、イギリス、ブラジル、カナダ、中国、フランス、ドイツ、インド、インドネシア、イタリア、日 本、韓国、メキシコ、ロシア、南アフリカなどであった。数十の非政府組織も出席した。

3. "Bush's cold view of climate change," SALON, Sept 28, 2007.
http://www.salon.com/news/feature/2007/09/28/bush_climate/index_np.html

指導的環境研究者Peter Goldmark氏によれば、今回のワシントンDCで開かれる二日間の会議は、ブッシュ政権にとってグリーンハウスガスの排出予防規制を妨げる機会であ る。この会議に参加した16ヶ国が下級の代表者しか派遣しなかったという事実は、ヨーロッパではこの会議はまともに受け止められていないということを証明 している。

ブッ シュ氏のレトリックが前より協力的なものに変わったとはいえ、実際の対策としては変わりがないことは明白である。国際的規制に対してブッシュ氏が数年前と 同じように抵抗している姿勢を見て、米国の数人の州知事や地元の役人たちは、活動的に動き出し、UN規制に従って貢献すると誓った。Goldmark氏が 指摘するように、米国の連邦政府はまだ時代遅れである。

4. "Rice defends Bush's UN climate talks," GUARDIAN UK, Sept 28, 2007.
http://www.guardian.co.uk/international/story/0,,2178861,00.html

多様な報道によれば、今回ブッシュ大統領が主催する会議は、今週の前半に開かれた国連会議を台無しにするためのものだ、という非難の声が高まりつ つある。が、そのような批判に応じてコンドリーザ・ライス米大統領補佐官は、「そのつもりは決してない」と強く反論した。ところが、ブッシュ氏が主催する 会議の前からEU諸国の各政府がすでに疑問を抱いていたため、ワシントンDCの会議に派遣された外交特使は、高官レベルでなくて比較的に下級だった、と指 摘される。

国 連同盟国やEU諸国の多くは、京都プロトコールが2012年に期限切れ以後、温室効果ガスの排出量に強制的上限を課することを支持しているが、ブッシュ氏 はそれにも反対意思を示している。従来、任意条約を目指していた中国やインドは、今回で妥協する必要があることが分かったように見えて、今回の提供に同意 した。にもかかわらず、ブッシュ氏は、いつまでも断固として反対していくという態度を示していた。

5. "Bush Climate-Change Conference Has Doubters," NATIONAL PUBLIC RADIO, Sept. 27, 2007.
http://www.npr.org/templates/story/story.php?storyId=14748173

五年後に京都プロトコルが期限切れになる。国連は、その前に新たな規制的枠組みを作らなければいけないという意思を示したが、拘束力のある協定を避けたい米国が今回のワシントンDCの会議を利用して、加盟国の計画を破壊しようとしているのではないか、と懸念している。

6. "UN is best for climate talks, poor nations say," INTERNATIONAL HERALD TRIBUNE, Sept. 26, 2007.
http://www.iht.com/articles/2007/09/26/america/environ.php

貧 困率が未だ高いメキシコ、中国、ブラジルなどの発展途上国は、地球温暖化という問題より貧困・経済格差・国民健康・などのさまざまな問題が優先だと指摘し た。「気候変動という問題に対して我々は努めて全力を注いでいるが、忘れてならないのは、それより先に解決しなければならない問題がたくさんある」と国連 の先進国に向かった演説で伝えた。

7. "Bush's Climate Meeting: Talk, But No Action," BUSINESS WEEK, Sept 28, 2007.
http://www.businessweek.com/bwdaily/dnflash/content/sep2007/db20070927_950775.htm?chan=top+news_top+news+index_businessweek+exclusives

今回、ブッシュ大統領が主催した環境問題会議では、ブッシュ氏は温暖化との戦いに進んで協力していくという意思を示したが、この意志は うわべの約束にすぎないのではないかという疑問が世界中で広がっている。しかし、この記事によれば、ブッシュ政権にはあまり期待しすぎなてはならないとさ れる。ブッシュのレトリックには大きいな変化があった一方、対策には変化がないようにみえる。ブッシュ氏は、温室効果ガスの排出量減少対策において強制的 上限を課することに対して、米国政府は賛成しないことを示した。この現状では、アメリカからの協力を得るにはブッシュ政権の終焉を待つしかない、と指摘さ れた。

8. "Washington changes its tune on climate," FINANCIAL TIMES, Sept 27, 2007.
http://www.ft.com/cms/s/0/9fe5b5aa-6d33-11dc-ab19-0000779fd2ac.html

2001年以前と比較するとブッシュ政権は、温暖化に対して戦う意志をより積極的に表明しているが、最近の発言は、ブッシュ氏の本当の心変わりを示すのか、それともうわべの約束にすぎないのか。実際の環境問題対策を考察すれば、後者の方が正確な解釈だと見えるだろう。

9. "Motives behind Bush's climate summit," BBC NEWS, Sept 27, 2007.
http://news.bbc.co.uk/2/hi/science/nature/7015921.stm

きのう、ワシントンDCの会議に出席したのは、環境を最も汚染している16ヶ国からの下級の官僚のみだった。同じ週の前半に同じ問題についての国 連会議が あったのに、それに出席しなかったブッシュ氏がもう一つ別の会議を開いたことに怒りの声が高まっている。報道によれば、ブッシュ氏が別の会議を開会したの は、国連や国際協力の効果を弱めるためだとされる。

この会議は、国際規制や条約にアメリカは束縛されたくないのだ、という明確なメッセー ジを国際社会に伝えるためでもあったとされる。しかし、国連同盟国、またアメリカ国内からも、強制的規制がなければこの問題を解決しえないという声が強 まっているので、アメリカはいつまでこのような孤立した態度をとり続けられるのかという疑問が高まる。