
【修辞学。レッスン1: 反米感情を煽ること】
例A:
文学の専門で政治問題はあまり自分の研究に直接の関係がないと去年まで思ってきた私だが、今年元日から日本の新聞を毎朝読むと決心し、この三ヶ月で気づいたことは山々ある。左から右への広い範囲でのさまざまな新聞を読むことで、マスコミ全体が少し見えてくるだろうと期待して、一週間毎に違う新聞を読んだ。
例えば、一方の極端から他方の極端へと変えて行き、先週は『赤旗新聞』だったとすれば、今週は『朝日新聞』を読んで、そして来週からは『讀賣』で再来週からは『産経』、とした。この循環を何度も繰り返せば、たいてい日本マスコミの傾向が分かってくるだろうと期待していた。何がタブーなのか、情報や表現の自由はどの程度か、これらの疑問点が少しずつ解けていくことを目指したわけである。
そしてちょうど三カ月がたった今、この期間で気づいたことを以下に述べる。
第一。『産経』にせよ『朝日』にせよ、国際ニュースにおいては、何の変わりもなきに等しいことに気づいた。『赤旗新聞』を除き、どの新聞も大体同じ内容で、何らかの相違があるとしても、それは国内問題に関する社説などに限られている。誰かに命令が下されているかのように、国際や米国に関しての報道は、必ずアメリカのマスコミと一致する。ボスニア内戦、イラク侵略戦争、チベット対中国の紛争、イスラエルのパレスチナ占領、アメリカの日本永久占領、あるいはアメリカの世界諸国への介入などの問題の扱いに見られるように、すべての国際問題に関して、日本マスコミの表現や見解は、なぜか必ず米国マスコミと一致するのである(この事実は、もちろん自分の発見ではないが)。
これは確かに偶然ではない。十年ほど前の『ニューヨーク・タイムズ』が暴露した記事で、戦後の日本では、米国のCIA(中央情報局)から資金援助を受ける見返りとして、自民党はマスコミ報道機関の自由を制限すると約束したことが分かった。 その記事によると、自民党が50年代から70年代までずっと資金援助を受け続けていたが、それ以来は受けていない。にもかかわらず、当時からの思想取り締りが未だに残っているのは一体なぜか。
この一貫した世界観はどこから生まれるか。情報の出所を探れば、きっと『ニューヨーク・タイムズ』や『ウォール・ストリート・ジャーナル』に辿りつくだろう。大ざっぱな言い方かもしれないが、諸親米国の世界観は、この二つの大規模な通信社で製造されているように見える。そしてそこで作られた物語が多くの通信社に送られ、世界中に広がっていく。
例えば、一昨日の『ニューヨーク・タイムズ』で、五年前の今日から始まったイラク戦争を振り返り米国や世界が何を習うべきか、という記事が掲載された。その翌日、予想通りに日本の主流の諸新聞が、それと全く同じ内容の社説を繰り返し掲載した。追加や日本人の立場からの解釈などは一切無い。
よって日本のマスコミのジャーナリストたちは、米国マスコミの直訳者に過ぎないのか、という疑問が否応なしにますます高まっていく。昨日、日本のどの新聞を読んでも、内容は『ニューヨーク・タイムズ』の社説担当記者たち、すなわち新保守派(NEOCON)の、デビッド・ブルックス、リチャード・パール、ジョン・バーンズなど最も熱烈なイラク戦争主戦論者たちが書いた内容と全く同様だった。NHKニュースに出た「政治専門家」と呼ばれる人の分析にも何の違いもなかった。
昨日見たのは、『産経新聞』の「イラク戦争開始五年、習うべきことは何か」だった。まず、アメリカは万能ではない、そして、イラクの国民に対する責任をしっかりと持つ、責任をもつからこそ撤退するわけにはいかない、という主張だった。イラクの国民を裏切ってはならない、という理由を付けて(イラク国民が米国に裏切られたことがないかのように)米軍撤退を拒む。これは一昨日の『ニューヨーク・タイムズ』と同じ主張だ。こういう理屈は、まさにフランスがアルジェリアから、または40年前の米国がベトナムから撤退することを渋った時を彷彿とさせる。帝国主義者の常套手段だ。撤退したらあいつらが混乱状態に陥るから、我らが壊したこの国を救済するために残るのだ、と。
そしてこの『産経』の記事は最後に、占領以来、方針に誤りがあったことを認めなければならない、と主張している。『タイムズ』と同様に、この戦争はそもそも正しかったのか間違っていたのか、犯罪だったのではないか、などという根本的な批判は一切回避。
この米国から渡された物語によれば、侵略したことは当然正しかったが、もう少しイラク国民に抵抗するのを控えてほしかった、というのである。
要するに、テレビも含めて日本の多くのマスコミが報道していることは、アメリカのマスコミや国務省報道官からの発言そのままだ。日本人には分析力、解釈力、自立性は全くないかのようである。
日本の政治やマスコミの問題を巡って、日本の皆さんに改めて慎重に検討してほしい。
(This article was originally posted here at 『ガンジー村通信』)
32 comments:
アメリカ人からそのような意見が聞けるとは思いませんでした。
確かにアメリカに対する報道は日本では控えた表現のものが多く、アメリカ政府を意識しているのが垣間見えますね。
ただし、ニュースの報道に関して言えば、事実を報道するだけで、記者の私見はなるべく排除するべきだと思います。
そういった報道をすれば、自然とどの報道も似たものになるかと思いますが、その部分について目がいったのではないでしょうか?
社説などはかなりその新聞のカラーが出ていると思いますよ。
また、アメリカがイラク戦争を開戦したときも朝日などは暗に批判するような記事を載せており、アメリカの報道機関では規制されていたようなことも書かれていたため、戦争賛成派のアメリカ人と議論するときの情報源として私は使いました。
アメリカの銃社会に関しても、批判的な意見を書いている新聞が多いです。
しかし、韓国や中国、そして在日問題や部落問題に関してはどの新聞も及び腰で、彼らからのプレッシャーがあるからか、一線を超えた報道ができないようです。
日本が諸外国に対して及び腰の報道をするのも敗戦国であるからで、日本の文化的な背景もあります。
自らが犯した過ちがある以上、一歩引き下がるのが日本の文化です。
例えばアメリカ議会で可決した慰安婦非難決議案ですが、これに関しては突っ込みどころが満載で、日本に開国を迫ったときに日本でアメリカ人たちのために売春施設を作らせたり、戦後日本で横行した米兵による強姦事件を抑えるために米兵用の売春婦を日本政府は容認したり、ベトナム戦争時は米軍にも慰安婦がいたりなど、幾らでも反論はできるのですが、日本政府はしません。
そのようなことを言って反論すること自体、見苦しいと感じるのが日本人の捉え方なのだと思います。
反論をしないこと自体、国際社会では通用しない考え方だと思いますが。
-GON
日本のマスコミはきちんとした独自取材をせず、特派員は現地の新聞や雑誌を読んでそれを翻訳して送ってくるのがほとんどだから、内容や視点はアメリカのマスコミとちっとも変わらないのは当たり前だろう。
日本人の語学音痴はアメリカ人とほとんど変わるところがなく、愛国者としては恥ずかしい限りだが、英語ですらろくにできないのだから、イラク問題についてアラビア語の新聞を西アジア中から集めて内容を要約して送ってくる程度もできないだろうし、そうすると翻訳の簡単なアメリカマスコミの見解ばかりが送られてくるのは無理もなかろう。
ましてやアラビア語で独自取材なんてしてこないし、いちいち通訳を使っているのでは取材はできない。
-Cutsy Hagel
コメントありがとう。
さらに付け加えたいことは一つ。
イラク人やアラブの人達の立場から見る英語版の新聞もたくさんあるから、アラビア語が分からなくても、米国プロパガンダ以外の情報はもちろん簡単に手に入れられると思います。アメリカを批判するヨーロッパの英語版新聞もたくさんあるし。探せば簡単に見つかる。ただ、日本政府やマスコミに、こういう違う意見を探す気があるかどうかは問題だ。
僕がよく見るのは「Al Jazeera新聞」で、NY TIMESよりよっぽど信用性があると思う。
この島国の特派員が海外の新聞を読んでそのまま翻訳するという方法しかないとは、まあ、しようがないかもしれないけど、もうちょっと広い範囲での情報を全部見た上で、判断した方がいいと僕は思います。
(因みに、僕はアメリカに対し批判的なことを頻繁に書くが、それは自分がアメリカの愛国心だからこそだと思っている。アメリカは帝国であるべからず、共和国であるべし。そして日本のような、独立性が米国に奪われている国々もアメリカから独立した方がいいと主張する。独立の成果がいつか見られるように、僕はアメリカ人としてこっち側で頑張りますので、日本人としてあっち側で頑張ってください。)
-権兵衛
こういう記事は自分も気づかされることが多く、とても勉強になりますww
権兵衛さんのような、自国を冷静に見つめているアメリカ人が実はたくさん居る事は自分も知っています。
しかし悲しいかな、その発言力がアメリカだけでなく、なぜか日本のメディアにおいても弱いという現状に
自分は腹立たしさを覚えます。
ぜひこれからも頑張ってください。
-Rokugentenshi
残念ながら、私の周りには権兵衛さんのようなことを言うアメリカ人は少ないのですが、これはMidwestだからでしょうか?
前回の大統領選挙のとき、ブッシュが勝ったのは大陸内部の州で、朝日新聞では『井の中の蛙』ということも書かれていました。
イラク戦争開戦時は反対する人が非常に少なく、今は反対派である友人も当時は賛成していました。
私も当時はフランスやインドの新聞をたまにネットで読んでいましたが、アメリカのメディアとは対極をなすものでした。
メキシコ国境の州ではスペイン語を話すバイリンガルは多くいるものの、アメリカ全体から言うと外国語を理解する人たちは少なく、外国に対する興味も偏っており、日本に対する興味で言えば、アニメやゲーム、日本人女性、日本食といった表面的なもののため、日本の置かれた政治的立場を理解する人たちは皆無といっていいくらいです。
ニューヨークタイムズの暴露記事の件に関しても、それは戦後、GHQの指示のもと、日本人を盲目的なアメリカ信者にすることを日本政府に確約させたというようなことは以前から言われていました。
mixiの討論でも奴隷意識のような書き込みを見ることが度々あり、情けなく思います。
>僕はアメリカ人としてこっち側で頑張りますので、日本人としてあっち側で頑張ってください。)
これは私に対するコメントということで宜しいのでしょうか?
私はアメリカ人や他国の留学生の友人たちと政治討論を頻繁にしますが、日本人である私だけと討論するよりも、他国の外国人もいた方がアメリカ人の友人たちも客観的になりますね。
共和党支持者のクラスメートは留学生との交流が好きなようで、Diversityという言葉が好きなようですが、時折保守的なアメリカ人特有の『アメリカが世界で一番』という心理を垣間見ることができ、不快に思うこともあります。
まあ、聞く耳をまったく持たない人たちよりもはマシですけどね。
-Gon
>イラク人やアラブの人達の立場から見る英語版の新聞もたくさんあるから、アラビア語が分からなくても、米国プロパガンダ以外の情報はもちろん簡単に手に入れられると思います。アメリカを批判するヨーロッパの英語版新聞もたくさんあるし。探せば簡単に見つかる。ただ、日本政府やマスコミに、こういう違う意見を探す気があるかどうかは問題だ。
特派員たちの情報収集能力も疑問だし、日経や読売を中心とするアメリカのイラク政策を支持する様な主張が社説にまで顕われているところを見ると、極端に批判的なことを言えるのは赤旗くらいで、他紙でそれをやれば社内的にも叩かれるのであろう。
>この島国の特派員が海外の新聞を読んでそのまま翻訳するという方法しかないとは、まあ、しようがないかもしれないけど、もうちょっと広い範囲での情報を全部見た上で、判断した方がいいと僕は思います。
真にその通りだが、それ故日本人の新聞離れは急速に進んでおり、もはや食い止めることは不可能だろう。興味のある人間ならネットで情報源をたどれば様々な情報や画像にたどり着ける。大新聞の社説はもはや日本人の平均的な意見を反映していないと思う。
>僕はアメリカに対し批判的なことを頻繁に書くが、それは自分がアメリカの愛国心だからこそだと思っている。
アメリカや中国にも自国のことは何でも肯定的に考え、歴史上も現在も自国の政策のすべてを是とするのが愛国心であると考える愚かな輩がたくさん存在するが、これは日本と変わらない。しかし、日本には常に自国について批判的で、過去の歴史上の問題などにも懐疑的な意見を投げかける愛国者が多数存在する。マイケル・ムーアのようなユーモアと勇気を持ちあわせた人がなかなか出てこないのは残念だが、それでもこうした自己批判と反省こそが日本の良心であり、教育やプログラムで教えられたり押し付けられたりした物ではなく、自国の歴史や文化、他国との関係をしっかり学ぶことによって心の中に沸き上がってくる積極的な愛国心なのである。
真の愛国心とは自国の優越性をたたえる心ではなく、自国の問題点を憂いながら他者の優れた点を見逃さず、それを評価し、尊重し、受け入れる力をもつ心だ。日本はこの点に優れていたので、他国の優れた文化を素早く吸収し、同時に他国にはない優れた得々の文化を発展させてきた。
アメリカは建国以来、自国の価値観や文化を他国に押し付けることでその存在感を保っているがそれはとても悲しいことだ。残念ながら歴史的にも誇るべき文化が少ないことにも由来するだろう。これからのアメリカは真摯に自己を見つめ、誇るべき文化を発展させて政治的に他国を圧迫したり威圧したりする政策から遠のいてほしい。
歴代のアメリカ大統領は「強いアメリカ」を主張するが、それが「軍事的、経済的に他国に優位を保つ」という意味であるなら、それはまちがった政策であるとしか言えない。アメリカが真に尊敬でき、その政策と主張が理にかなった物であれば、他国は強制されなくてもアメリカとともに歩もうとするだろう。
しかし現在のアメリカはイラクにおいても日本においても正しい政策をとっているとは
言いがたいし、そのことを大多数のアメリカ人が知らない現状はとても悲しく,恐ろしいことだ。
権兵衛さんには日米双方の人々の目を開かせる様に頑張ってほしい。
-Cute Hegel
ボクも普段イギリスに住んでいて色んな視点からのソースを閲覧してますが
それを日本語で見てみようと思っても全然見つからないのにはビックリしました。。。
このコミュの他のトピックでも散々言ってますが、そういう情報しか知らない方々は
自分が普段見聞きしてない情報は陰謀説だとかそういう安易な言葉に逃げてしまって
現実を直視出来ないようになってしまうんですよね。
今ちょうど3週間程日本で仕事に帰ってきてますが、東京に住んでいる
日本人以外の方々は口を揃えて同じ事言ってます。
ボクはインターネットで日本語のそういうニュースのソースを探して
思ったより見つからなかったんですが、きっとみんながオープンな姿勢
(=自分の知らない情報に対して拒否反応を示さず自分で調べてみる)
を持てば日本語の情報でも色々見つかる事を信じています。
こういうアメリカの大統領選挙を通じて彼等の思惑に触れる事で
色々とみんなが関心を持って慎重に検討してくれる事をボクも期待しています。
権兵衛さん、
具体的で理論的な提案ありがとうございました。
ーSuzuki
なるほど、そうなんですか。
日本は意外に閉鎖社会なんですね。
-Otto
全世界のマスコミはロックフェラー等
世界を裏であやつる人たちの監督下で動いており、
日本のマスコミも同様。
私たちではなく、あの人たちに都合のよい情報しか流れてこないと
思ってるから、ニュースはあまり鵜呑みにしないようにしてます★
個人的にはニュースの文章より、そのニュースを流すことによって
どういう効果を狙っているのかに興味がわきます。
-Alice
産経一紙だけの社説を取り上げて、あらゆる日本の新聞の論調が同じであると断じるのは、余りに乱暴且つ公平さに欠ける分析である。
イラク開戦5周年に関する産経以外の社説を、権兵衛さんは本当に読んだのだろうか、との疑問を禁じえない。
もしまだだったら、そして本当に読む気があるなら、どうぞ。
朝日http://www.asahi.com/paper/editorial20080318.html?ref=any
読売http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20080316-OYT1T00517.htm?from=any
日経http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/20080320AS1K1900720032008.html
- Onigiri
ワタクシ新聞を読まないのでテレビやネットの報道の一部しか分かりませんけれども、米国マスメディアの発する事を取り上げて明らかに反論している(嫌みを言っている)お方も見かけますから、一部にオウム返しな人がいたとしても、日本のマスメディアがみんなそうだとは一概に言えないのでは?
-Ari
コメントありがとう。
反証を認めます。
もう少し調べさせてください。
因みに、タイトルの下に「修辞学のレッスン1」と書いたので、これは自分の心底信じる感想だと見なしてはいけない。
効果があるように大げさに主張していることもあるし。。
とはいえ、全く思わないことを書いたともいえない。
こんなにいろんなメディア媒体があるのに、どれも同じ事を繰り返し言っているようで気味が悪い。とくに国内のニュースはどうでもいいことをさぞ大変な事のように連日報道しているのが本当に気味が悪い。横綱が母国に帰るとかなんとかとかね。
もともと気味が悪いのに国際的なニュースもアメリカメディアのパクリもしくは強要でアメリカと同じだとすると気味が悪いを通り越して悪寒すら感じる。
-sake
いきなり失礼します。
コミュニティから見つけて見ました。w
おにぎり姫さんの乗せていただいた記事を読んだ上で、その反論に「?」となったので書きます。
自分は、記事を読んだ上でやはり「同じ論調」だと思いました。
正確には「同じ目的」でしょうか?
確かに一見アメリカに批判的に見えます。
しかし批判は「戦争のやり方」に集中していて、その善悪を問うものでは無い事が
わかります。
口先で言ってることは違うけれども、そのどれもがイラク戦争そのものを否定したものでは
無いということ。
「撤退はできない」、「日本にも責任がある」 = 「これからも日本もがんばろう」。
これは結果的に、
「当初の計画通りにイラク民主化を進めて行く」という意味。
つまり「日本を巻き込んで現状維持」という目的に基づいたものです。
権兵衛さんの言う事は間違ってないように思いますが・・・・?
口先ではどの新聞も違う事言ってるけれども、結局は日本がアメリカに協力する形にする
事には何ら変わりない内容であると思います。
-Rokugentenshi
権兵衛さんの意見にも、おにぎり姫さんの意見にも両方とも当てはまる部分があると思います。
あれこれ考えると、ますますわからなくなってしまいます(ノ_・。)
ここに書くのが適切かどうか分かりませんが、日本はアメリカと親しくすることによって世界の中で少しでも有利な立場でいたい、と考えているのだと思います。
- Lizlisa
ご賛成ありがとう。
自分の結末の正しさに自信あるけど、やっぱり具体的な証拠がまだ足りないからもう少しこの研究を続けます。
-Gonbee
>『産経』にせよ、『朝日』にせよ、国際ニュースにおいては、何の変わりもなきに等しいことに気づいた。
いいところに気づきました。
これはかなり以前から業界では常態化していました。
日本の外国特派員はその地のマスコミ記事を翻訳して送るのが主任務なのです。その地の情報源と接触して独自の情報を得るなどというのは実は大変なことで、ひとりやふたりの特派員を派遣しただけでできることでないのは落ち着いて考えればわかることです。費用のことを考えてもできないのは明らかです。それより現地のマスコミ記事を翻訳して送稿したほうが間違いがなく、効率的と考えるのが日本のマスコミ経営者なのです。それに日本のマスコミは独自の見解を打ち出すのに臆病です。誤報でもなんでも、いつも皆と一緒がいいのです。
本当は特派員など派遣する必要はないのですが、それだとネタバレですから、アリバイ的に出しているだけです。
普通の人はあなたのようにニューヨーク・タイムズと日本の新聞を読み比べるなんてことはできませんからバレてないだけです。
ためしに、どこかの日本の新聞に、貴社の記事は○月○日のニューヨーク・タイムズの記事とそっくりだ、と指摘したらどうでしょう。
ちょっと前に、記事盗用問題が騒ぎになりましたが、外国メディアまで視野に入れれば日本の論説委員は総崩れでしょう。
-Tsuigeki Koramu
私も六弦天使さんの言う『同じ目的』に同意ですね。
権兵衛さんの意見は他の人が同意してもしなくてもボイスし続けるのが大切だと思います。
「他の人が同意しないのでは、間違ってるのでは、怒られるかも」と言うような恐れが行動の範囲を狭める日本人社会だからこそ、新聞記者もカタリシストの立場でなくなり『翻訳者』になってしまったのだと思います。
「乱暴で公平さに欠ける分析」は大歓迎すべき!
このようなアイデアがあり発表されてこそ安全圏内で物書きをしてる記者にハッパもかかれば、ただ単に新聞の書く事を鵜呑みにしていた人達も深く物事を考え始めるのだと思います。
-Kazumi
This is my first posting here. 日本人には分析力、解釈力、自立性は全くないかのようである。 I have to agree with it, though it's not the greatest feeling to be told on Iraq topic by an American. At least Japan didn't kill anybody in Iraq. 米国人も日本人も、政治に関しては50歩100歩だと思います。
初めまして2chのスレにURLが貼ってあったので、来て見ました。web上の新聞をいろいろ読んで、あまり取り上げられてない記事を自分のブログ
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/
で、取り上げてるつもりですが、RYANさんのこのエントリを読むと自分のしてる事に疑問を感じますね…
ところで毎日新聞は読んでますか?あそこはルポが好きなようで、他とはまた違うんじゃないかと思いますが。
上のコメント一つ書き忘れました。自分のブログ、今はちょっとアクセス数をかせごうと中国のネタを多く書いていますが、3/14以前はそうでもなかったんです。
僕は正真正銘の日本人の大学生なのだが、確かに日本のマスコミって横並びで報道するニュースの内容はみんな同じ感じがしますね。みんな同じでないと不安に思う日本人の特性ってこともあるでしょうが、それを考慮しても日本の大手メディアの言うことが全て一緒ってのはちょっと不気味な感じがありますね。それに日本の記者の場合海外の記事を書くときは、現地に直接向って取材を行うことはとても少なく海外の記事をコピーして報道することが多いのです。特に大手メディアではそうゆう傾向がとても顕著であります。一部の掲示板ではそれで日本の記者はサラリーマン記者だと揶揄されてますし。まあ何だかんだ言って、当の日本人でもマスコミ対して不信感を抱いてる人は徐々に増えてきているわけであるし、僕も日本のマスコミに対しても結構不信感を持ってますね。
-Gion matsuri
日本社会が、異論や反論を徹底的に議論して、弁証法的に解決策を模索する事に関して、西欧社会より劣っているのは確かでしょう。 この点で、報道や政治、教育は、大いに改善の余地があります。 しかし、だからと言って、広い意味での権力構造の状況が、西欧(特に、米国)よりも日本が腐っているかどうかは断言できません。
米国政治を例に取ると、「何故、米国は誤った情報を基にして、イラク戦争を始めてしまったのか? 多くのアメリカ人は、イラク戦争が間違った戦争だったと考えているのに、どうして、未だに撤退できないのか?」については、非民主的な力が働いたという疑いがあります。
現在の日本には、生ぬるい民主主義しかありませんが、その代わり、覇権主義や全体主義に走る危険性も少ない可能性があると考えます。
なるほど、そうなんですか。
日本は意外に閉鎖社会なんですね。
ーOttosan
凄く参考になりました。普段、あまり新聞を読まないあせあせで週刊誌ばっかり
なのは、きっとこういう事だったのかも?っと、思いました。
最近のスクープはもっぱら雑誌ばかりで、新聞ですっぱぬくなんて
事は無いですもんね・・・。て、事は雑誌ならばまだ応用さがあるのか?
っていうとこれもまた疑問ですけど。
Kay Suzuki さんが述べられている
「陰謀説だとかそういう安易な言葉に逃げてしまって 」というのに
共感しました。ニュースで報道されていない部分は皆なぜか「裏話」
これって変ですよね・・・。
ーPiyon
>よって日本のマスコミのジャーナリストたちは、米国マスコミの直訳者に過ぎないのか、という疑問が否応なしにますます高まっていく。
全く同感です。ただ単に時間に追われて直訳しただけに思われる記事が多いですよね。
-iBO Bears
ほんとうに、中国のこと批判できないですね、これじゃ。
-Yu
突然のメールごめんなさい。先日あなたが投稿された「ガンジーの会」の世話人、藤森と申します。
あなたがどのような経緯で「ガンジーの会」のHPに辿りつかれたかは興味あるところですが、私たちの会は、文学・作曲などにたづさわる芸術家たちを中心にして、市民と共に、アメリカのイラク戦争反対、それへの日本の自衛隊派遣反対、憲法九条を守る、など非戦・非暴力を目的として、24時間のハンガー・ストライキを、2004年1月26日以来今日まで1523日間、一日も途絶えることなくリレーで抗議し続けている小さなグループです。あなたが書き込まれたHPと週1回(日曜日)発行のメールマガジンをもっております。
メールマガジン http://archive.mag2.com/0000131341/index.html
あなたの「外人たる僕の目から見た日本マスコミ」と題された投稿は非常に興味深く拝見しました。早速あなたのHPを読ませていただきました。日本文学を専攻されていて、文科省の奨学生として上智大学大学院で勉強されていること、28歳のアメリカ人であることなどの事柄を知りました。そして、あなたの日本文学についての広汎な読書量、日本語を書く力が優れて高いことなどもわかりました。
せっかく投稿されて何も反応がなくて少しがっかりされておられるのではないかと思いますが、私たちはちゃんと拝見しております。ただ、私たちはハンスト(週1回、多い人は週2回)をすることに集中し、HPのBBSなどはあまり活発ではありません。当初はBBSでの発言も活発でしたが、もうこの運動が始まって4年半近くになりますので最近少し疲れてきて、反応が鈍くなっていることは確かです。
さて、そこでお願いです。あなたの書かれた「日本のマスコミ、物まねオウムに過ぎないのか」を私たちのメールマガジン「ガンジー村通信」に転載させていただけないでしょうか。「ガンジー村通信」は読者は少ないですが(約250名)、新聞記者、雑誌編集者などのジャーナリスト、文学関係者などの読者が比較的多いメールマガジンです。あなたの原稿はそれらの人びとにもよい刺激を与えることが出来ると思います。
もし、転載をご承知いただけましたら、冒頭の【修辞学。レッスン1: 反米感情を煽ること】はあなたの主張ではなく、ただの「あそび」ととられる誤解が予想されますので、省かせていただきたいと思います。また私たちの会は、すべてヴォランティアで運営されておりますので、原稿料などはお支払いできないこともご承知下さい。
快いご承諾のご返事をお待ちしております。
尚、本会の代表、末延芳晴氏は明治以降の海外生活を経験した文学者たちを研究し何冊かの文芸評論を発表しております(詳しくはHPのプロフィールをご覧下さい)。日本文学には知識も理解も深い文芸評論家で、彼自身も25年近いニューヨーク生活の体験者です。あなたの投稿も読んでおり、個人的にも関心をもっているとの連絡がありました。もしよければ、コンタクトをとる仲介を致します。
取り急ぎご連絡まで。
-Fujimori
僕は正真正銘の日本人の大学生なのだが、確かに日本のマスコミって横並びで報道するニュースの内容はみんな同じ感じがしますね。みんな同じでないと不安に思う日本人の特性ってこともあるでしょうが、それを考慮しても日本の大手メディアの言うことが全て一緒ってのはちょっと不気味な感じがありますね。それに日本の記者の場合海外の記事を書くときは、現地に直接向って取材を行うことはとても少なく海外の記事をコピーして報道することが多いのです。特に大手メディアではそうゆう傾向がとても顕著であります。一部の掲示板ではそれで日本の記者はサラリーマン記者だと揶揄されてますし。まあ何だかんだ言って、当の日本人でもマスコミ対して不信感を抱いてる人は徐々に増えてきているわけであるし、僕も日本のマスコミに対しても結構不信感を持ってますね。
Otokoむむ
こんにちは、始めまして。メープルと申します牡羊座
マスコミふざけるなって言う コミュから着ました
権兵衛さんは海外の方なのですね。
ええと、初対面ですごく申し訳ないのですが質問があるんですが
たとえばアメリカなんかのマスコミにお願いしたいことがある場合
手紙かメールを送るには
どういった場所に送ればよいかご存知ないでしょうか、
有名な雑誌社等に送ればよいのでしょうか。たとえばアメリカで
市民の声を取り上げてくれるような雑誌等って何かありますか。
いきなりですみません、良かったら教えてください
私あんまり頭良くなくてたらーっ(汗)
&良かったら仲良くしてください。
よろしくお願いします♪
ーMaple
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