Friday, May 2, 2008

明治・大正時代の文学における主たる人物

Notes on 高山樗牛。たかやま・ちょぎゅう。1871-1902.

1901年に発表した 『美的生活を論ず』は『日本近代文学評論選(明治・大正)』(千葉俊二編)に掲載されている。

b. 山形県。評論家。東大。『太陽』と『帝国文学』に発表。岩野泡鳴とともに日本主義を支持し、その後ニーチェと日蓮、それからロマンチック的な個人主義を主張して当世に影響を及ぼした。東大在学中に『帝国文学』の創刊に援助。『国民の文学』にもいくつかの発表。個人主義者であった高山樗牛は個人の開放をあくまでも支持。旧式の文体が特徴。

元禄文学・西国や旧派の和歌・俳句などへの批判。鴎外も含めて多くの批評家はただのおべっかにすぎないと批判。近松・トルストイホイットマンイブセンゾラらを各自の時代の真の批評家と好評。

従来、文学者は樗牛の作品を以下のように三つに分けられると指摘(千葉)。

理想主義の作品 (1894-1895)
日本主義の作品 (1896-1899)
近代主義の作品 (1900-1902)

長谷川天淫との議論は、いわゆる「美的生活論争」となった。「樗牛は、道徳や知識には相対的な価値しかなく本能にこそ絶対的な価値があると論じ、美的生活は本能を充足させるものであるから生活それ自身において絶対の価値を有すると主張した。日露戦争後に日本主義を鼓吹していた樗牛が個人主義に変貌した時期の代表的な論であり、いわゆる「美的生活論争」の発端となった」(千葉、75)。

20060910162605.jpg

No comments: