Friday, January 29, 2016

我が故郷アリゾナ州

Today two students came to my office to inquire about my home state of Arizona;here's what I told them。今日二人の学生が私の研究室に来て我が生まれ育った故郷について色々と訊いた。以下のように答えた(丁度800字)→
  米国西部のアリゾナ州は、元々メキシコの一部であったが1912年に現在の米国をなす50州の48番目の州として併合された。その広大な自然は多様性に富み、砂漠地帯に赤茶色の岩山やサボテンもあれば雪の積もる森林にはスキー場もある。有名なグランド・キャニオンやセドナの風景は世界じゅうの観光者を魅了し、年々人気が高まっている。  
   自然が美しい反面そこに暮らす人々はあまり美しいとは言えない。多くの人間は俗臭芬々たる者である。19世紀後半に押し寄せてきた白人開拓者は、この地に数千年前から自然と平和に共生していた原住民とメキシコ人達を金や暴力を以て排除した。奪った土地には、のちに西部劇に出るような無法地帯ワイルド・ウェストを建設したのである。右翼嗜好のディストピア、文化的に不毛な暗黒郷と言ってよい。そしてこの精神(geist)は現在にも脈々と受け継がれているのである。
  アリゾナ州では、銃を持つカウボーイに常に注意を払わねばならない。特に9・11以降、私のような褐色の肌を持ち豊かな髭を蓄えた人間はテロリストと決め付けられがちで、腰を低くして存在せねばならない。教育予算の少なさゆえ、アリゾナ州の公教育のレベルは低く、英語を正しく使える人が少ない。私のようなコミュニストコスモポリタンを趣味で狩猟する右翼が多い。肉体労働者として働くメキシコ系の移民を奴隷扱いする人は少なくない。私は5才からこの州を一刻も早く出たいと考えていた。 
  欠点だらけのアリゾナ州ではあるが、私も年をとるにつれ故郷に対するノスタルジアは益々強くなるようで、今はその様々な表情を持つ豊かな自然の美しさへ憧れて仕方ないのも事実である。私の脳裏にはいつも、渇いた大地にサボテンの群生する風景が広がっている。生まれるのを、もしくは永住するのをお薦めすることはできないが、短期的ならば滞在する甲斐は大いにあるので是非行ってみてください。
  

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